前回のブログにて、次回はRGフェイシャル法についてご紹介する予定でしたが、申し訳ありませんが予定を変更しまして、当店をごひいきいただき、先日急逝なされたプロ野球の星野仙一さんとの関わりについてご紹介するブログを追悼の意を込めて掲載させていただきます。
海外出店の貴重な経験は今の私の財産です
オーストラリアにリラクゼーションSPAを経営するようになってからは、日本ではできないような色々なことを経験できました。
これも今になれば私の財産です。
セラピストとしてオゾンホールの真下で、美肌についての探求に没頭した肌バカ人生、事業主としては土地柄的に日本のような勤勉さではなく、家庭を中心に仕事に取り組む考えだったり、労働賃金も日本に比べると約2倍(時給)くらいという雇用の難しさの中の経営など。
驚き!お客様が泥棒だった!?
治安はそれほど悪くはありませんでしたが、頻繁に泥棒被害に遭い、出勤したら泥棒と鉢合わせしたこと2回。数ヶ月間お客様として通っていたマダムらしき女性が、じつは泥棒の常習犯でした。お店には入念な下調べとして、しばらく通っていたという被害がありました。
当時は、営業中に停電になることも頻繁にありました。
お客様は地元の方から、バケーションでご旅行される方まで
お通いいただいているお客様の約半数が地元の方で、もう半数はご旅行やバケーションをされる方々(年に数回リゾート地を訪れる)です。
一度お気に召していただけると毎年同じ時期にご来店されますので、その方のマッサージの好みや、リラクゼーションの演出を心掛けていました。
お肌の状態や住んでいる国などをしっかりカルテに記入して、年に1度のご来店に備え万全を期していました。
日本とはケタ違いのサプライズ
こんなこともありました。
オーストラリアの島々を3つ所有しておられるデイビットさんは、スタッフの誕生日をしっかりと覚えており、お店がいっぱいになるほどの赤いバラを送ってくださいました。
当時のお店は100坪ほどありまして、その面積がバラいっぱいのなるなんて、ケタ違いのサプライズでした。
日本とはサプライズのスケールが違います。
お相撲さんのご来店
小さなお店の入り口だと、お相撲さんの体が入らないこともあります。
当店にご予約いただいたら入り口の戸を全開に開けてご来店をお待ちしました。
さらにハワイ出身の力士のご家族もお体が大きく、マッサージテーブルの上でボディーマッサージを行っていると、寝返りもしにくいため、スタッフ2〜3人がかりで、体の向きをうつ伏せから上向きに変えて差し上げたものでした。それでも全身をマッサージされることがとても気持ちがいいと喜んでいただけました。
星野仙一さん、心よりご冥福をお祈りします
オーストラリアにお店をオープンしたばかりの頃は英語もできない、知人もいない、国の常識も把握していないの、ないことづくしのスタートでしたから、かんこどりが鳴く状態でした。しかし、次第にRGフェイシャル法のうわさが、うわさを呼び、少しづつ常連様が増えていきました。
星野仙一さんとの出会い
日本の芸能界の方々、有名人の方々、プロゴルファー、ラグビー選手、特にたまたまご縁をたくさんいただけたのがプロ野球界の方々でした。あるとき、常連様のお一人からご紹介いただいたのが、東北楽天ゴールデンイーグルス元監督の星野仙一さんです。
星野仙一さんの別荘に出向いてご家族のトリートメントをさせていただくことも
オーストラリアの別荘に毎年ご家族でいらっしゃり、時間があるとマッサージにご来店いただきました。
日本のラグビー選手の合宿所もお店の近くにあり、当時はオーストラリアのスポーツマッサージの学校とも提携したおり、気に入っていただけたようです。
とても気さくな星野仙一さんに、若いスタッフたちもすぐにファンになり「星野監督に認めてもらえる技術を身につけるんだ」と頑張っていました。その頃からです。お店も軌道に乗り始め、オーストラリアのゴールドコーストという街に定着し始めたのは。
そして次第に、星野仙一さんの別荘に私が出向いて、ご家族の皆様のトリートメントをさせていただくようになりました。
オーストラリアのお店の7年の契約が終了し、私は日本に帰国しました。その3年後、星野仙一さんが東北楽天ゴールデンイーグルスの監督として、同じ仙台の地にいらっしゃると知りとても嬉しかったです。
このように多くの有名人の方々に出会えることは、とても刺激的です。
一つひとつの巡り合わせが、今の当店、憩子's SALON(ケイズサロン)の基盤となりました。
私はご来店された有名人の方々と一緒に写真を撮ったことがありません。それは、私のこだわりで「せっかくリラックスしにご来店されているのに、またお仕事と同じくカメラを向けるのは申し訳ない、有名人として演じなくてはならない時間から一瞬でも解き放してあげたい」という思いからのことでした。
追悼の意を込めて
星野仙一さんとの写真は残っていませんが、当時星野さんのお付きの方にお願いして、私が美容コラムを連載していたオーストラリアの新聞社の取材を受けていただいたことがあります。
日本にお住まいの星野仙一さんのファンの方は、目にしたことがないと思いますので、ここに追悼の意を込めて、その記事をご覧ください。
「NICHIGO PRESS QLD EDITION」2004年1月掲載記事から抜粋
素敵な星野さんの魅力溢れるトークが感じられる記事でした。
私たちは星野さんが大好きでした。私たちに、そして全国の野球ファンに夢を与えてくださりありがとうございます。
どうか安らかにお眠りください。たくさん、たくさん、たくさん、ありがとう。